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「森聞き」をみにいく。

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南山城村まで車を走らせ、映画を観に。
昨日までの雨が嘘のように青空が見えてきた。
まだ朝なんで寒い。
山に入っていくとさらに空気はひんやり。
走って走って・・・。
やっと着いた「南山城村文化会館やまなみホール」。
間もなく始まる監督の舞台挨拶。
急がな~。
会場に入ると馴染のある顔ぶれちらほら。
「おめでとう、今日の日を迎えられたね~!」
「晴れて良かったね~。」
ぎりぎりになって、来れることになったこの今日の自主上映会。

「森聞き」

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4人の高校生が、「森の名人」と呼ばれる職人の4人のを訪ね、そしてお話を聞く。
名人たちは、80~90歳代だが今も現役でその仕事を続けれている。
4つのお話。
素朴な、身近にいそうな高校生の4人。
そしてこれから可能性が無限大に広がる彼、彼女ら。
人生をいくつもの時間をかけて生きてきた名人たち、
そんな全く違う所で生きてきた、
そして今も別世界を生きてる大人と子ども。

高校生の子供たちのゆれる気持ちと、
一生懸命それを言葉にする様子と
子供たちに、丁寧に向き合い、語る森の名人。
この人たちの人生はどんなだったのかな。
これからどんな路を歩いていくのか、この子たち。
想像を膨らませてしまう。
名人たちのコトバはじんわり心にしみる。

うまく言えないけど、つ~っと涙が出てきた。

湯たんぽのような何だかあったかい気持ちにさせられる映画だった。

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柴田昌平監督が電車を乗り継ぎはるばる南山城村に。
次は岐阜へ行かれるとか。BAGELパーかーがお似合いだった。



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ゲットしたものあれこれ。


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映画のパンフレットと、チケット引換の時にもらったチラシ。
この日の出店者さんのイラスト入り紹介と裏には南山城周辺マップ。
エトセトラ最新号



高校生の頃、可愛がってくれた先生から葉書をもらったことがあった。

「今、あなたは自分のために使えるたくさんの時間があります。
うらやましく思います。
今しかないこの時間をどうぞ有意義に使ってください。」と。

その頃、自分の人生について大きな目標もなかった。
というか、これから何をしていっていいのかさえ。
この先生からのことばを何回も何回も読んだ記憶を思い出した。
せっかくそう言ってくれてる先生に対して、
私はこれから何をしたらいいのか、何をしたいのか。
答えがなかった。
何だか先生に対して申し訳ない気分になって、何回も読んだっけ。
あれから何年も月日が流れて、
多くの人に会って、いろんなところを歩いて、いろんなものを食べて飲んで・・・
やりたい仕事が見つかって、それをやって、そしてまた多くの時間が流れ
今がある。
何だかあの高校生たちの、ゆれる思いが少し分かる気がした。
by asianmable | 2011-11-22 12:09 | えいが