灼熱の魂
劇中流れるレディオヘッドの曲がまた良いのだ。
結婚する前は、映画をよく観た。
多い時は週に2回、一日に2本観る時もあった。
年間70本くらいだろうか。
職場が大阪から奈良に引っ越したこと、
あと結婚してからは何かと忙しくなったりで、以前に比べて映画館に足を運ぶ回数は減ったが、映画は好きだ。
シネコンのような大きな劇場の物も好きだが、基本はやっぱり単館でやるような作品が好きだ。
いつも映画は一人で行く。
さっと時間があけば、「あれ観よう!」って感じで。
映画館に座ると、何だか特別の空間の中にいるような気持になる。
自分だけの特別な時間。
映画に集中してしまって、終わってからぼ~っとすることが多い。
じんわりじんわり心に響く。
は~っとため息がつくくらいの、濃厚すぎるくらいの作品もある。
終わって、急には人と話せないのもあるかもしれない。
そんなのが妙に照れくさくて、一人で行くことが多いかも。
先日観た映画。
「灼熱の魂」
前から気になっていた作品。
衝撃的過ぎた。
双子の兄妹が、亡くなった母の遺言で、生きているであろう自分たちの父と会ったことのない兄を探す旅。
それは、母の悲しい衝撃的な人生をたどる旅となる、そして自分たちのルーツをさぐる旅。
民族・戦争・・・そんなモノが連鎖して、それは深く、あまりにも悲しいラストを迎える。
何だか本当に辛すぎて、「こんな人生ってあるんや。」と、なんとも言えない悲しいつらい気持ちになって涙が出た。
憎しみとか愛とかっていう感情は、激しい物だ。
両極端の感情。
母が背負った過酷な運命、母の中の激しい憎しみと愛。
そして全てを知った双子の兄妹と、そして兄。
忘れられないラストだった。
by asianmable
| 2012-02-08 16:42
| えいが